慣れ(スタッフY)


何年も前の話になりますが、学生時代に兄と行った会話の内容です。兄は大学で人体の解剖を行い、生で臓器や神経をみるという授業があったそうです。人体の解剖と聞き、私は想像するだけで気持ち悪くなり、兄に「臓器とか生で見て授業中怖くならなかったの?」と聞きましたが、兄にとってはそうでもなかったそうです(「神経は意外と目で見える」などといった冷静な回答でした)その後、「一番怖いのは、慣れによって臓器や神経が「臓器」「神経」と思わなくなることなんだよ」とも言ってました。
 この会話はもう10年近く前に交わしたものですが、今でも私が仕事をするうえで大切にしている言葉です。今の私自身に置き換えてみると、私が扱っているものは個人情報やお金にかかわることがほとんどです。慣れによってその気持ちが薄れないように心掛けていきたいと思います。